風を感じたい。ナギに会いたい。

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どうもみなさん、こんにちは。メンタル弱々リーマンのサメです。

今回は、原田マハさんの『さいはての彼女』をご紹介します。

私にとってこの作品は、頑張ることに疲れた時、かつ、短時間でその疲れを癒したいとき、繰り返し読み返している一冊です。


ざっくり、あらすじを。

主人公は、社員100人を抱え、六本木ヒルズに本社を構える女性社長。仕事は多忙、空回りもある。

そんな彼女が、サマーヴァカンスで沖縄を訪れようとしたところ、優秀(?)な秘書による手違い(?)により、飛行機のチケットの行先は女満別(北海道)。そして、女満別でナギと出会う。

ナギは、バイク乗りで、ハーレーの整備(カスタマービルダー)を職業とする、若い女性。彼女は生まれつき、耳が聞こえない。女満別で主人公と出会い、主人公をハーレーの後ろに乗せ、数日間の旅に出る。


あらすじは、こんなところ。あとはサメが、この作品の好きなポイントを、勝手に書いていきます。


好きポイント①2人がバイクで疾走する感覚が大好き。「風」を感じる。

広大な北海道の道をバイクで走る感じ、急カーブを曲がるハラハラ感。

私はバイクに乗ったことがないので、実際の感覚は分からない。それでも、どこまでも続く道を、高速で進んでいく感覚が体感できます。広大な土地、きっと視界に人は、一人もいない。ナギと、主人公と、バイクだけ。

感じるのは、バイクの振動と、近くにいるナギと、そして、「風」。

ほんとうに風になったと思った瞬間、ぱっと視界が開けた。

言葉だけで風を感じさせる、ほんとうに風になったと感じさせられます。

バイクに乗っているシーンでは、常に風を感じます。


好きポイント②ナギの魅力が半端ない。

ナギは、耳が聞こえないというハンデを持ちつつ、日本中を自由に走り回ります。アメリカを走ることも夢見ています。(きっと実現するでしょう。)

出会ったばかりの主人公と、すぐに打ち解ける。旅先では、いつも多くの人が、ナギが帰ってくるのを待っています。みんな、ナギのことが大好きで、ナギも、みんなのことが大好き。

なんなんだろう、この女の子の力は。最初に会った瞬間から、強い磁力を感じていた。・・・

どんなハンディキャップも感じさせないこの明るさはどうだろう。彼女がいるだけで、そこはたちまち春の野原、夏休みの浜辺になってしまうのだ。

主人公も、ナギの魅力に、どっぷりはまっています。おそらく、読者全員が、はまります。カッコいいし、カワイイです。

その魅力は、本書を手に取ってお確かめください。


ここで再び、「風」のお話。

漢字でナギは、「凪」です。彼女のハーレーのタンクには、「凪」の「止」を消した文字が書いてあります。

私はバイク乗りだから、風を止めたくないの。だから、『風』の中の『止』を取っちゃった。

やはりこの物語、「風」が大事なキーワードだ。

ここからは、サメの勝手な読書感想文です。

物語全体で、風を感じさせる。

ナギはいつも、前向きに、明るく、周りを笑顔にし、自分も笑いながら、風を止めずに、前に進んでいく。まさにナギ自身が、風。

そして、ナギと主人公が2人で感じた風は、「今、この瞬間だけ」の風。偶然出会った2人が、2人で感じる風。そんな時間は、そう長く続かないことが分かっているから、その風が特別なものに感じられる。

気持ちいい風。同じ風が吹くことはない。そして、凪であっても、動けば、新しい風が吹く。

頑張るのに疲れた時、この本を読みたくなるのは、風を感じたいからなのでしょう。

あとは単純に、ナギちゃんに会いたくなるからです。


ここまで読んでいただき、ありがとうございます。

最後に話が変わりますが、サウナ→水風呂→外気浴の時に感じる「風」にも、すべての疲れと悩みを吹き飛ばすパワーがありますよね。(サウナーにしか伝わらない。)

🦈サメぴょんは、言葉の力を信じています🦈

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