はじめまして、こんにちは。サメぴょんと申します。
この記事では、岡本太郎『自分の中に毒を持て』(青春文庫)をご紹介します。
現状から一歩踏み出したい人、いま悩み苦しんでいる人、どちらも救ってしまう、特効薬のような一冊だと思っています。
情熱的なメッセージで、時に厳しく背中を押してくれる。
そうでありながら、「今のままでいいんだ」と、優しく包み込んでくれる、珠玉の言葉の数々。
岡本太郎といえば、非常にインパクトのあるランドマーク「太陽の塔」や、「芸術は爆発だ」(彼にとってこの言葉は、「気ままに言った言葉」だったらしいです)を思い浮かべる方が多いと思います。それらが素晴らしいのもさることながら、本に残してくれたメッセージも最高です。
私はこの本に何度も心を救われまくっていますので、書きたいことが山ほどあります。
ですが、長くなると読んで頂き辛くなるので、私がこの本から学んだことを、勇気を持って、一つに絞ります。
この本が与えてくれるメッセージ、本文から引用して一言にすると、

ほんとうに生きるということは、いつも自分は未熟なんだという前提のもとに、平気で生きることだ。
めちゃくちゃ優しくないですか?
でも、この言葉、読んだ時の心のあり方で、私には違うメッセージに聞こえてきます。「今のままでいいんだよ」と聞こえる時もあれば、「平気だろ?本当にやりたい事やれよ」と聞こえる時もある。
これまでに色んな本を読み、多くの「ものすごい言葉」に出会ってきましたが、これほど読む自分自身のコンディションによって感じ方が違う言葉は知りません。
立て続けに、その他グッと来た言葉を厳選して引用します。

人生、即、芸術。誰でもが好奇心を大いに発揮して、真剣に、無条件に、人生をひらいてほしい。
素っ裸で、豊かに、無条件に生きること。失った人間の原点をとりもどし、強烈に、ふくらんで生きている人間が芸術家なのだ。
人間の生命、生きるという営みは本来、無条件、無目的であるはずだ。何のためこの世にきたのか。そして生きつづけているのか。ほんとうを言えば、誰も知らない。本来、生きること、死ぬことの絶対感があるだけなのだ。
情熱的であり、かつ、優しい言葉だと私は思います。
続いて、背中を押してくれる力強いメッセージ。

激しく挑みつづけても、世の中は変わらない。しかし、世の中は変わらなくても自分自身は変わる。…闘わなければいけない。闘いつづけることが、生きがいなんだ。
大切なのは、他に対してプライドを持つことでなく、自分自身に対してプライドを持つことなんだ。…自分がほんとうに生きている手ごたえを持つことが、プライドなんだ。…絶対感を持つこと…
「いまはまだ駄目だけれど、いずれ」と絶対に言わないこと。”いずれ”なんていうヤツに限って、現在の自分に責任を持っていないからだ。生きるというのは、瞬間瞬間に情熱をほとばしらせて、現在に充実することだ。
ちなみに私は、心が最も弱っていた時期、会社に行くためのモチベーションを高めたい時、朝起きたらとりあえず岡本太郎3部作(『自分の中に毒を持て』『自分の運命に楯を突け』『自分の中に孤独を抱け』)をもってベランダに出て、朝日を浴びながら岡本太郎を読んでいました。
すると不思議と元気が出て、「よし、大丈夫だ。今日も会社に行こう」と思うことができました。ありがとうございます、岡本太郎先生、その節は大変お世話になりました。
ここまで読んでいただき、本当にありがとうございます。
このブログでは、いつも本の言葉に救われている私が、ブログを訪れてくれた方に言葉の力をお裾分けし、少しでも心が楽になってもらえれば、という想いで記事を書いていきます。
もし需要があれば、他の太郎さんの本も紹介できればと思っています。ご紹介したいことは、まだまだ山ほどあります。
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サメぴょんは、言葉の力を信じています。
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